Miss Americana on Netflix テイラー・スウィフト
早速観れました。テイラー・スウィフトのドキュメンタリーです。
テイラーの個人的なシーンも多く、ファンの人はもちろん楽しめるでしょう。
私のように「テイラーのアルバムは聴いてるけどゴシップやエピソードは全部知ってるわけではない」という人にも、テイラーがそれぞれのアルバムを制作しているときの想い(特に最新アルバム)から昔の出来事まで丁寧に説明してくれます。
やはり特に、この作品によって、テイラーが政治的立場を表明した経緯や背景をみんなが知ることができるのは社会的反響も大きいと思います。日本だともっと女性アーティストが政治的立場を明らかにすることは難しいだろうとも思いますが、テイラーのチームの中でもおじさんたちの言動が酷くて観ていられませんでした。それでも、彼女が意見を初めて表明するときのSNSを更新する瞬間に自分も立ち会ったような感覚を味わいました。最新アルバムの曲たちにもその政治的意思が現れていることがわかります。
最近、テイラーがAmerican Music Awards でのパフォーマンスで、これまでのキャリアの中でReputation のアルバムから曲を選ばなかったことが話題になりましたが、この経緯を見ると、裏側はそうなってたのか、と思いました。
昔の話では、若い頃の彼女が晒されてきた世間の勝手な目線やテレビで暴言を吐かれたこと、拒食症ぎみだったことまでが実際の映像や写真たっぷりに語られ、スターの苦悩というやつをどれだけ世間は彼女に強いたかと。そして女性であることがアーティストとしての活動にどれほど社会的に不利かということまで描かれています。テイラーのことを積極的に好きじゃなかった女性も、これを見たら見方が変わるかもしれません。音楽的評価とは別に、世間がどう彼女をジャッジしてきたか、それはあまりにも酷な現実でした。
音楽の制作風景はそれは単独でも見応えがありますが、このようにストーリーを持って映し出されるとまた違いますね。
テイラーの最新アルバムをちゃんと聴こうと思いました。